流量計を活用した新たなビジネスモデル
~イスラエル発のカスタマーオペレーションモニタリング~

飲料メーカーと飲食店の困りごとに着目

ヴァイスビアガー社(WeissBeerger)は、イスラエルのスタートアップ企業である。飲食店などにある飲料サーバーに流量計を接続し、取得したデータをクラウドで処理してさまざまなサービスを提供する「Beverage Analytics(旧Alcohol Analytics)」を展開し、ビジネス上でのベネフィットを狙っている。

飲料メーカーは卸売会社を通じて、飲食店などに飲料製品を供給している。これまで、毎月どれだけの量が納入されているかは把握できているが、どの時間帯でどれだけの量が消費されたかの詳細なデータを収集することは容易ではなかった。一方で飲食店経営者は提供価格だけでなく、ハッピーアワーの設定など、販売促進について考える必要があった。

飲料消化状況をリアルタイムで計測

そこで、飲料サーバーに取り付けられた流量計によって、銘柄・時間帯・場所ごとでの飲料消化状況をリアルタイムで計測し、クラウドでデータを蓄積する事で消費者の行動の高度な分析を実現し、分析結果を共有することで、飲料メーカーは飲食店の在庫が切れないよう生産・出荷管理をすることができるようなる。また、飲食店はハッピーアワーやクーポンなどの販売促進策を講じることもできるようになった。
結果として、飲料メーカー側は販売機会損失を小さくすることにつながり、飲食店側も販売促進策により集客力を上げることで、売上拡大に繋げることが可能となった。この売上拡大のキーポイントは、最終顧客の消費量をリアルタイムで把握したことにある。このようにカスタマーオペレーションモニタリング型は、利益創出のひとつの有効なビジネスモデルとなりうるだろう。

カスタマーオペレーションモニタリング型 ヴァイスビアガーの取組み

コンサルタント紹介

石田 秀夫

生産コンサルティング事業本部長/シニア・コンサルタント

大手自動車メーカーに入社し、エンジニアとして実務を経験した後、JMAC入社。生産部門および開発設計部門のシームレスな収益改善・体質改善活動を支援。事業/生産/技術/知財戦略を組み合せた次世代ものづくり/スマートファクトリー化を推進。
【主なコンサルティング領域】
 ・開発生産戦略立案、ものづくり領域全般
 ・国内外の新工場工場立ち上げ設備投資計画
 ・スマートファクトリー構想立案策定支援
 ・IoT/ICT/A活用したI新しいビジネスモデル開発

辻本 靖

生産エンジニアリング革新センター/チーフ・コンサルタント

自動車部品メーカーにて設計部門に従事後、JMAC入社。開発・生産領域のIoT取組みによる改革を推進。生産性向上及びものづくり人材育成などを手がける。
【主なコンサルティング領域】
 ・IoT7つ道具による総合生産性向上
 ・デジタルイノベーション構想策定
 ・品質向上、品質マネジメント体制構築支援

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