【IoO/作業】ハンズフリーでデータを収集
現場IoT7つ道具その② Internet of Operation

 

作業データの収集・蓄積・分析を簡単に行う、ハンズフリーデータ収集の決定版がスマートロガーであるスマートウオッチとビーコンを使い、IEのグラフが自動的に計算できる。スマートロガーを使えば、データを集めて分析するまでの時間が短縮され、改善のPDCAが早くまわせるようになる。スマートウオッチをビーコンに近づけて、“ピット”と反応したらスタートだ。作業が終われば、データをパソコンに取り込む。すぐにどんな作業をやったのかを見える化したグラフがでてくるので、現場で改善をまわすことができる。もちろんクラウドをつかって作業情報を一箇所に集めることもできる。

 

 

 

基本構成

構成はスマートウオッチとビーコンとパソコンと、いたってシンプルだ。スマートウオッチは、作業者が身につけ、作業のログを記録するもの。ビーコンは、二種類あり、白が作業を識別するもので、あらかじめ作業名が記録されていて、約15cmほど電波を飛ばすことができる。黒のビーコンは、位置情報を取得するもので、3mから30mの電波を飛ばすことができる。パソコンは自社のパソコンを使うことができる。

スマートウオッチとビーコン(白と黒)

基本手順

基本手順はこうだ。まずスマートウオッチ画面の右から左にスワイプして、スマートロガーのアプリをだしてタップし、表示された作業者名の中から自分の名前をタップする。スマートウオッチをビーコンに近づけるとビーコン(白)の中に記録されている作業項目がスマートウオッチに表示される。ピッという音とともに、誰がいつ何の作業をしたのかが、スマートウオッチにログとして記録をはじめる。作業が終われば、スマートウオッチのUSB出力からデータをパソコンに取り込む。1秒単位に書かれたログが自動計算され、円グラブ/棒グラフ/帯のチャート等が表示されるという流れである。

  1. 画面を右から左にスワイプして、アプリをだしてタップし、でてきた作業者名をタップする。
  2. スマートウオッチをビーコンを近づけるとビーコンの記録されている作業項目がスマートウオッチに表示される。
  3. ピッという音とともに、誰がいつ何の作業をしたのかが、スマートウオッチにログとして記録をはじめる。
  4. スマートウオッチのUSB出力からデータをパソコンに取り込む。
  5. 1秒単位に書かれたログが自動計算され、円グラブ/棒グラフ/帯のチャート等が表示される。

 

改善のスピードが劇的に上がる

スマートロガーを使えば、作業の収集、蓄積、分析が簡単にできる。作業データを取得する期間は2日間程度あればよい。どの作業にどれくらい時間がかかったかが、すぐにグラフとなりビジュアルで分かる。各人の作業がどうだったかが見える化できて、すぐに改善にとりかかることができる。これまでのストップウォッチを使った分析にくらべて改善のスピードが劇的に速くなるのだ。

見える化グラフの例

 

エリアビーコン(黒)を使った位置情報の取得

黒のビーコンは、位置情報を取得するのに使用する。3mから30mの電波を飛ばすことができるから、これを工場のいたるところに設置しておくと、どこのエリアにいたのかという位置情報ログを自動で取得することができる。

エリアビーコンで取得した情報をもとに、作業のエリアのヒートマップができる。ヒートマップで、どの作業者がどこにいて、どの作業をやっていたのかが明確になる。例えばレイアウト改善のヒントも生まれてくるかもしれない。スマートフォン版では、動画撮影も同時にできる。動画をとりながら作業分析ができるから即時性があって、非常に便利なツールである。

エリアビーコンを配置した例

スマートフォンで間接部門の働き方を分析

スマートロガーで、間接部門の業務を分析することができる。スマートフォンの画面でアプリをタップすると作業項目が下にでてくる。例えば作業項目が12項目でてくる中から、社内打合せ、社外打合せ、メールなどの作業項目をタップするとログを取り始める。操作もタップと長押しだけの簡単な操作である。

タップ   ・・・ ログを取り始める
長押し   ・・・ 作業項目を変更することができる
今日の記録 ・・・ 分析の結果を円・棒グラフで表示する

自分でどの仕事にどれくらい、時間がかかったかを見えるようなれば、ある範囲の改善が進む。使用者本人の意識が高ければ、どんどん自分の働き方を分析し改善につなげていくだろう。

また、スマートグラスを併用することで、作業の状態=集中度を作業項目別にはかることができる。だれがいつどこで、それに加えて、「どういう状態」で作業をしていたかがわかるようになる。

改善の視点がかわる

これまでは、ある時間のデータしか取得できなかった。例えば、サイクルタイム10回20回30回しか取得できなかったのが、これからは、1,000回10,000回とれるようになる。そうすると議論の仕方が変わってくるはずだ。例えば、サイクルタイムのばらつき、作業の遅れなどを改善する場合、分布図の視点になってくる。

このように、IoTをつかうと改善のスピードが上がってくる。スマートロガーは国内だけでなく、海外でも活用が広がっている。

 

角田チーフ・コンサルタント(左)とスマートロガー開発者の高橋氏(右)

 

スマートファクトリーJAPAN2019にて

 

 

IoT7つ道具®「Smart Logger」導入プロセス

デバイス・アプリケーション提供 ・・・ 株式会社シーイーシー
設置/オペレーション支援     ・・・ 株式会社シーイーシー
改善支援コンサルティング     ・・・ 株式会社日本能率協会コンサルティング

 

 

お問い合わせ

参考ページ

コンサルタント紹介

角田 賢司

プロセスデザイン革新センター長/チーフ・コンサルタント

東京理科大学大学院理工学研究科卒業後、1998年JMAC入社。製造業の収益向上目標を達成するための総合的な支援に取組んでいる。現場密着型のコンサルティングを得意とする。
【主なコンサルティング領域】
・収益向上マスタープランの策定と実現
・生産システムの構築、改善-生産方式、生産編成
・IoTツールを活用した現場改革余地診断及び改革支援

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