IoTビジネスモデルの構築

企業がIoTに取り組む目的のひとつとして「ビジネスの新しい価値を創造する」ことがあげられるだろう。そのためには、ただやみくもにIoT化を進めるという手段先行ではなく、企業・顧客の課題解決といった目的からIoT化を検討しなくてはならない。さらに付け加えると、現場で利便性よく多くの人に使っていただき、売上向上など事業に貢献できるリアリティのあるIoT化が必要だ。つまりIoT化で新しいビジネスモデルをつくるには、まず、顧客の課題をハード面・ソフト面、プロセス、人材など総合的に考慮したうえで、コンセプト設定と実務課題の抽出をしっかり行っていかなくてはならないのである。

ブレークスルーするために広い視野を得る

新しい事業をおこなう際、これまでの成功体験が邪魔をして内部の視点・価値観だけでブレイクスルーするのは難しい場合には、社内で議論を戦わせ切磋琢磨することはもちろん大切だが、社内だけでは得られないより広い視野を得ることも必要だ。

例えば、モノからコトへやハードからソフトなど、事業構造をかえるような転換視点は、過去事例から学べばよい。IoT化によって顧客課題を解決した最新事例を知れば、どこが事業化のポイントだったかを把握することができる。さらに事例や枠組みを提供する。JMACが客観的な立場からディスカッションをファシリテーションすることで、社内での議論や思考がこれまでの枠組みから一気に脱却できるようになる。

柔軟にプランを変えていく

またビジネスモデルの構築のポイントは、いかに早く実行に移すかが鍵となる。まずは早期実行を目指し、具体的にやるべきことを抽出し、実行・運用の計画づくり行うわけだが、ひとまずプランは不完全でも良い。アダプト思考で変化する市場に適応すべく柔軟にビジネスモデルのプランを変えていくことが早期実行につながる。

IoT/AT/ICTは日々驚くべきスピードで進化する分野であり、最新の情報や技術をつねにキャッチアップする必要がある。JMACではつねにIoTシステムベンダーや先進ベンチャー企業と協力しながら最新の技術をソーシングしているため、自社のプランにあったIoTツールや新しい技術にもとづいたコンセプト立案や実行計画立案を行っていくことができる。

ビジネスモデル構築プロジェクト成功のポイント

以上のように、ビジネスモデル構築プロジェクトが成功するポイントは、主に5点ある。

1)現場に使え、事業に貢献するリアリティを目指す

2)IoT活用に関する先進事例に学び視野を広げる

3)不完全なプランでもアダプト思考で市場の変化に対応する

4)IoTシステムベンダーや先進ベンチャーと連携し必要技術をソーシングする

5)チームディスカッションで、思考の幅と視野を広げる

JMACコンサルタントは、この5点を踏まえたうえで、プロジェクトを支援していく。

 

ビジネスモデル構築のステップ

JMACビジネスモデル構築のステップは、大きく7つのステップにわかれている。

 

 

STEP1.ケースのインプット

新しいビジネスモデルを生み出すためには、当然ながらプロジェクトメンバーがIoTとその活用に関する知識や知見を高める必要がある。JMACがこれまで収集したIoT活用に関する先進事例を提供することで、効率よくIoTを活用したビジネスモデルのイメージ化をはかることができるであろう。

STEP2.顧客プロセスと課題の整理

事例を通じてIoT化のイメージを掴むと、次にターゲットと想定される顧客のことをよく知る必要がある。顧客に対するサービスに着目しそのプロセスを整理する。よく顧客の顧客を知ることが大事だといわれるが、提供プロセスは可能な限り広くとって、課題を洗い出す。

STEP3.ビジネスモデル案の作成

課題を捉えることができたら、その改善点と施策を考えていく。バリューエクステンション型を目指すのであれば、サービスを設計する場合はスマートプロダクトの開発可能性も含め検討していく。ここでは、斬新なアイディアも含めてビジネスモデル案を複数作成し、あわせて簡易的なロードマップも作成する。

STEP4.提供プロセスの設計

ここでは、提供プロセスを設計するが、製品仕様・サービス仕様・情報システムとアフターフォローを含めた提供システムなどが一連のソリューションとなるように設計するのがポイントである。あわせて、ビジネスモデル実現のためのテストトライにそなえて、IoTツールやシステムベンダーの評価、選定も行っていく。

STEP5.モデルトライとシミュレーション

プロトタイプを作成しモデルトライを実施する。顧客のヒアリングを実施して顧客からのフィードバックを踏まえ、顧客のベネフィットがどこにあるか、実現への課題について検討を重ねる。実際のシステムを活用したトライアルに向けて、評価項目を事前に洗い出し、ビジネスモデルの評価を行う。

STEP6.収益化の設計

課金の仕組み、知財設計、販売促進の仕掛け、継続的リレーションの仕組みなどを設計する。ここでは、JMACのプロフィットデザイン手法を用い、収益を生み出す仕組みを設計し、市場導入の範囲を決めてトライをつづける。

STEP7.モニタリングとブラッシュアップ

新しいビジネスモデルはすぐに軌道に乗るとは限らない。新システムの運用上の課題、結果としての新ビジネスの収益状況、顧客からのフィードバックを得て、ビジネスモデルのブラッシュアップ課題を抽出し、継続改善していく。

JMACの支援するビジネスモデルプロジェクトの期間の目安は、STEP1~STEP6まで、おおむね6ヶ月程度である。

コンサルタント紹介

小笠原一洋

ビジネスプロセスデザインセンター/シニア・コンサルタント

メーカーの商品開発・経営企画部門に従事後、JMAC入社。事業戦略、ビジネスモデル開発、プロセスデザイン領域で活躍。
【主なコンサルティング領域】
 ・事業戦略構築及びプロセスデザイン
 ・IT活用ビジネスモデル構築
 ・マーケティング、新市場開発

小野 甫

デジタルイノベーション推進事業部 チーフ・コンサルタント

主に製造業のIoT化構想策定~プロセスの改革まで全般を推進。あらゆる機能・領域のデジタルトランスフォーメーション推進に取組んでいる。AI活用可能性検討プロジェクトなどを担当。
【主なコンサルティング領域】
 ・製造業のIoT化推進、デジタル・イノベーション構想立案支援
 ・最適システム・ツール選定、IoTツール開発新市場構築支援
 ・データサイエンティスト育成

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